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アルバ醸造学校を創設したドミツィオ・カヴァッツァが1894年にバルバレスコの農民を9人集めて組織し、その後発展したのがこの「プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ(バルバレスコの協同組合)」です。
通常のバルバレスコが毎年安定したクオリティを発揮し評価を得ていますが、優れたヴィンテージにはアジリ、モッカガッタ、モンテフィーコ、モンテステファノ、オヴェッロ、パイエ、ポーラ、ラバヤ、リオ・ソルドという9つの単一クリュのリゼルヴァも生産されます。
今回試飲したモンテステファノは南向きの畑で、ゴネッラ、マッフェイ、マルカリーノ、リヴェッラ、ロッカが所有する同クリュから17,020本が生産されています。
1999年ヴィンテージは評価が高く、通常のバルバレスコがトレ・ビッキエーリを獲得(2004年度版ガンベロ・ロッソ)していますが、クリュ・バルバレスコに関しても、今回のモンテステファノとモンテフィーコの2つがトレ・ビッキエーリを獲得(2005年度版ガンベロ・ロッソ)しています。
ボディは比較的コンパクトですが思いのほか一体感があり、バルバレスコらしい流麗なスタイルをしっかり享受することができます。さすがに出来が良かったヴィンテージなだけあって、抜栓直後からフレッシュな果実味の魅力が溢れ出てきますが、緻密で質の高いタンニンと酸がガッチリと下地を作り出しているので、基本的には長期熟成系の優良な指向性となっています。
(2005/04)