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サンジョヴェーゼで造られる驚異のワイン「ペルカルロ」で有名な、サン・ジュスト・ア・レンテンナーノの「キャンティ・クラッシコ」です。2006年のセパージュは、サンジョヴェーゼ95%にカナイオーロ5%となっています。
ちょうど1年ぶりの試飲となりますが、今回ロットは前回のものとは異なるインポーターということもあり、経年変化だけでなくボトル差なども含めて、若干コンディションに違いがある可能性もあります。
大筋の世界観は概ね記憶に残る印象通りで、しっかり磨きあげられたクリーンかつシンプルな外郭に、内容の充実さやレンテンナーノの質実な手腕が色濃く反映されたものとなっています。その容姿や世界観など、兼ね備えたものはあくまでもこのクラス相応のものではありますが、それでも前回感じた「可能性」がより明確に伝わってくる傾向にあり、抜栓2日目になるとより上のクラスへ繋がる道筋、それもバロンンコーレだけでなくペルカルロの後ろ姿が感じられるほどの深遠さやコア力が垣間みれたので、やはり2006年はこれまでとはひと味違う資質を持ち合わせているのかもしれません(単純な美味しさ以上のものがある)。
1年前は3日要したものが、今回は2日で十分引き出せましたが、それでもまだ「2〜3年後の姿が楽しみ」といったところでもあるので、改めて今飲むだけでなく、将来的な成長過程も含めて複数本所有する価値あるキャンティ・クラッシコだと言えそうです。
(2009/03、2010/03)