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ボジョレーという地で、20年前から古典的な有機農法や醸造を実践し続ける自然派の重鎮「マルセル・ラピエール」のクリュ・ボジョレー「ジュリエナ」です。
色調はクリアでシェナと比較すると薄めですが、良きクリュ・ボジョレーを感じさせる赤系果実のキュートなキャンディ風味と、心地よく行き渡る明朗な酸味との相性が非常に良好で、ジュリエナらしい個性が目一杯表現されていると言えます。
堅牢さを兼ね備えながらも軽快なスタンスを持ち、シルーブルほどではないもののピュアな性質がポイントになっているので、モルゴンやムーラン・ナ・ヴァンといったパワー系とは異なり、2005年ヴィンテージの力を明快に享受した部類に入ると思います。抜栓直後からその魅力が遺憾なく発揮されるということもあって、気軽に飲めるうえにしっかり魅力が伝わるという、かなり有り難いアイテムになっています。
(2007/04)