- Good Quality -
フランスでいう「グルナッシュ」と同じ葡萄品種「ガルナッチャ・ティントレラ」をフランスのセガン・モローのオーク樽で熟成させたワインで、樽のナンバーとなる「107」がそのままワインの名前になっています。
102よりも樽の熟成期間がやや短い影響もあるのか、思いのほか赤系果実のキュートさが印象的です。酒質は柔らかく丸いものの、表面は収斂を感じる軋みが蔓延り、抜栓日は特に両者の距離があるので多少向き合い難いかもしれません。とはいえ、他の同シリーズワインと同じように翌日に持ち越すことで一気に一体感が増し、3日目にもなるとその世界観もより明確になっていく傾向にあるので、価格を考えると十分楽しめる良質なデイリーアイテムだと言えそうです。
テンプラニーリョの101、104、ガルナッチャ・ティントレラの102、107。いずれも明確な表情とスタンスを持っているのは確かなので、同時に飲み比べてみるというのもまた面白いと思います。4種類すべて揃えても3千円以下に収まるので、懐に優しいという点も見逃せない大きなポイントになりそうです。
(2012/05)