- Good Quality -
20年前から古典的な有機農法や醸造を実践し続ける自然派の重鎮「マルセル・ラピエール」と、甥でありフィリップ・パカレの従兄弟でもある「クリストフ・パカレ」によるクリュ・ボジョレー「コート・ド・ブルイィ」です。造り手の名前表記順が入れ替わったことからもわかるように、現在ではクリストフ・パカレが主導となって造っているようです。
クリュ名としては「ブルイィ」と似ていますが、ブルイィ内にある死火山の斜面が「コート・ド・ブルイィ」になり、土壌も「火山性」になるので、そのスタイルはブルイィとはまったく異なったものになっています。
直前に試飲した「シェナ」や「シルーブル」とは明らかに表情が異なり、体躯の安定感や程よい充実さといった共通点はあるものの(2007年のスタイル?)、やはり根本的な立ち位置の差異が非常に印象的です。全体的にはクリュの特徴が素直に表現されている傾向にあり、赤系と黒系の中間にあるような果実要素はやや控えめで、モルゴンにも共通する硬質感などからどことなくアッシュ系の色調風貌を感じます。その堅牢さとは対照的に、実際には程よく軽量な立ち振る舞いなので(余計な重量感がない)、パワー系のクリュに近い要素を楽しみながらも気軽に飲めるという、コート・ド・ブルイィならではの特徴を存分に享受できそうです。
(2009/06)