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「カステッロ・ディ・ブローリオ」でお馴染みのバローネ・リカーゾリが造る新たなワインです。2001年がファースト・ヴィンテージとなっており、ポジション的にはカザルフェッロのセカンド・レンジといった感じのようです。
2002年と言えば「不作」なイメージがありますが、この年はフッラッグシップであるカステッロ・ディ・ブローリオとカザルフェッロは造られていないので、本来これらに使用される葡萄がこのカンポ・チェーニに使用されているようです(カンポ・チェーニは買い葡萄系であるカザルフェッロ用の葡萄を使用)。
全体的なイメージはまさにカザルフェッロ系列。ブローリオ(キャンティ・クラッシコ)系列とは違い、気品よりも魅惑的な側面が強く、よりわかりやすい内容になっています。タンニンが強くボディも強固ですが、抜栓後5~10分程度で開き、その後は4日程度経過してもまったく衰えることがありませんでした。とんでもない構造維持力を誇っていますが、「リカーゾリとしての全体的な洗練度」で言えば、やはりカザルフェッロの方が数段上といった感じでしょうか。しかし、カザルフェッロの半額以下でこれだけの世界観が堪能できると考えれば、コストパフォーマンスはかなり高いと思います。特にブローリオ系よりもカザルフェッロを好む人にお薦めします。不作と言われるヴィンテージではありますが、なかなか侮れない1本だと思います。
(2004/04)