- Good Quality -
仁木に隣接する余市産のケルナー100%で造る、ニキヒルズワイナリーのフラッグシップワインがこの「はつゆき」。2015年がファーストヴィンテージで、2019年には栽培、醸造、瓶詰め、全てを自社で行うエステートワインのはつゆきも新たに誕生しています。
はつゆき自体の試飲は数年ぶりとなりますが、最初の一口からその進化がしっかりと感じられる内容になっています。ニキヒルズワイナリーらしい落ち着いた表情と、静寂の中でゆっくり進むような時間感覚、その端正な表情が心地よく、一般的なケルナーのイメージを覆すボディの緻密さ、滑らかさ、そして充実感が印象的です。青リンゴのようなサッパリとした酸もしっかり有していますが、ややトロミを感じる液質にメロンのような精緻な甘味が優しく広がり、まさに雪解け水のように優しく自然に流れ込んできます。決して発泡しているわけではありませんが、それでも舌には微発泡的なピリピリとした感覚が終始あり、翌日に持ち越すとボディの豊かさが一旦落ち着き本来のケルナーらしいスッキリとした爽やかさが主体となることもあってか、時間とともにそのエネルギー感は穏やかになっていく傾向にあります。(抜栓後30分〜1時間後ぐらいが最も豊かな表情を見せてくれる印象)。
クオリティは高く、その個性も十分な水準にありますが、ねいろと同じように相対的にやや価格が高く、入手も難しいというのが懸念点ではありますが、今後の更なる発展と進化が期待できる一本でもあるので、自社畑で造られるエステートや、遅摘の甘口となるレイト・ハーヴェストも含め、ニキヒルズワイナリーを代表する銘柄として継続して注目していきたい白ワインなのは確かです。
(2021/11)