- Good Quality -
ペルカルロやリコルマでお馴染みのサン・ジュスト・ア・レンテンナーノが造る希少なロゼ。ファースト・ヴィンテージは2015年。サンジョヴェーゼ93%、カナイオーロ5%、メルロー2%というブレンド比率で、生産本数は僅か4,274本のみ。
色調はくぐもっているものの非常に濃く深いローズレッドで、リリースから数年経過したバックヴィンテージということもあってか、全体的にややアンバーがかった傾向にあります。一見すると、ロゼというよりは赤ワインに近い印象かもしれません。広がる香りも非常に特徴的で、もはや30年から40年ほど経過した「古酒」のような世界観なのに驚かされますが、アルコールがかなり強めという事もあり(まさかの14.5%!)、酒精強化ワインのような雰囲気も感じられます。
全体を通してかなり退廃的な表情で占められているのが最大のネックで、正直なところ、完全に飲み頃を過ぎているような印象です。昨年末に最新ヴィンテージとなる2018年を試飲した時とは全く異なる世界観だったので、やはり基本的にはリリース後1年程度で飲みきってしまうのがベターだと言えそうです。
(2020/04)