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ラ・モッラとドリアーニの樹齢20〜40年のドルチェットで造られます。同社が手がけるバルベーラ・ダルバは、キュート系の要素が色濃くなっていましたが、意外なことに、ドルチェット・ダルバは質実系の要素が色濃く、ベースとなる果実から放たれるパワーは、格上の存在となるラリージと比較しても決して引けを取りません。
最終的なパッケージングや、個を形作るための要素全体を見据えると、あくまでもドルチェット・ダルバとしての立ち位置を堅持していますが、それ以上の資質や訴求力を内包しているのは確かで、緻密さとボリューム感を有しながらも気軽に飲み進めることができるという大きなメリットがあり、全体を通してより高い満足感が得られる傾向にあります。表情としては派手さはなく、むしろ地味ではありますが(所謂質実系)、まだ手が出しやすい価格帯だということを考えると、アルターレの最初の一本としてはちょうど良い存在かもしれません。
(2016/02)