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メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランという国際3品種によるブレンドで造られます。平均樹齢17年、6,000本/haの植樹が行われた6haの畑は「Assisi」と「Spello」のエリアにあり、海抜400mに位置しています。225リットルの樽(アリエ、ヌヴェール、トロンセ)で12ヶ月間の熟成後、瓶熟が行われて出荷されます。ワインメーカーは「ミスター・メルロー」としてお馴染みの「リッカルド・コタレッラ」が担当。
前年と比較すると、思いのほか抜栓直後から親しみやすく、そして楽しんで飲める傾向にあり、適度な堅牢さは感じるものの、圧倒的に迫り来るようなスタイルではありません。カベルネ系(ややフランより?)の緑を感じるハーブ風味がアクセントになっていますが、全体像が浮き上がるような一体感や、飲み頃感ある程よい落ち着き、そしてしっかり熟したトロミある果実の甘味のおかげで、特にネガティブな方向に転ぶ事はないと思います。
翌日に持ち越すと少し物腰が柔らかくなる印象でもありますが、3日目に持ち越すと全ての要素を整理しきった真の表情がしっかり構築され、スポルトレッティらしい安定した体躯力を存分に発揮してくれるので、早くから楽しめるとはいっても決してポテンシャルがないわけではありません。むしろ親しみやすい分その全容を理解しやすく、おまけに価格帯が大幅に下がった事を考えると、相対的なお買い得感は増しているかもしれません。
滑らかな飲み口を有しているものの、それでも基本的にはカベルネ系主体の表情になっているので、サン・レオナルドやモンテヴェトラーノといったカベルネ系イタリアワインが好きな人には素直にお薦めできますが、そういったスタイルがあまり得意ではない場合は(もしくは土着系の方が好きな人は)、より手軽なレンジのアッシジを選ぶ方がベターかもしれません。
(2011/06)