- Good Quality -
今回の1本は全体的にワインで汚れ(他のボトルのワインがかかった?)、ラベルも二重で張られているという謎のイレギュラーボトルでしたが、肝心の中身については通常通りでなんら問題はなかったので、まずは一安心といったところです。
直前に試飲したパタ・ネグラやロス・アルトスと比較すると、より一体感や落ち着きが感じられ(タンニンに粗さがない)、現代的なクリーンさに加えて、なにより「中央の充実感」に明確な違いがあります。腰の位置にしっかりとしたボリュームと定位置感があり、全体を司る程よい司令塔となってくれます。今時なワインらしく、凝縮感や重量感に頼るような傾向にはなく、酸味を活かした造りになってくれているので、食事とともに日々飲むワインとしては十分満足できる内容だと言えます。熟成期間の異なるレセルバながら、同じヴィンテージ、同じテンプラニーリョで造られるパタ・ネグラ、ロス・アルトスとの違いが興味深かったので、ある意味、バルデペーニャスとリオハの違いというものも垣間みれる結果だったのかもしれません。
現状の価格差を考えると、スタンダードのエドゥリスよりもこちらのレセルバの方が総じてお薦め度は高そうです。
(2010/12)