- Good Quality -
サッシカイアでお馴染みのテヌータ・サン・グイードが造るもうひとつのワイン「グイダルベルト」のセカンドラベルで、2002年がファースト・ヴィンテージとなる「レ・ディフェーゼ」です。
基本的にはグイダルベルトと同じ畑から造られますが、レ・ディフェーゼは主に若木から造られるようで、セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン70%、サンジョヴェーゼ30%となっています。
カベルネらしさよりも、むしろサンジョヴェーゼらしいタイトでスッと立った酸が貴重となったスタイルで、満遍なくエネルギーが配分された程よいバランスが感じられます。しかし、3日程度経過させると「人的資質な豊満な甘み」がいつのまにか前面に位置し、かなりわかりやすく仕立てられた表情のワインとなっていました。
全体的にややフラットで、ミッドのボリュームや密度感に欠ける傾向にありますが、このワインの立ち位置を考えると概ね想定の範囲内だと言えます。むしろ問題なのはその価格帯で、ユーロ高などの影響も考慮する必要がありますが、基本的にワンランク下の価格帯に位置する資質だと言えるので、内容を考えるともう少し努力が必要だと感じます。決して悪いワインではないので、現状では価格の分だけ損をしているかもしれません。
(2007/01)