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ボジョレーという地で、20年前から古典的な有機農法や醸造を実践し続ける自然派の重鎮「マルセル・ラピエール」のクリュ・ボジョレー「シェナ」です。
指し示す世界観はジュリエナと同方向ですが、シェナの方が凝縮感と力強さに勝る傾向にあり、体躯がグッと細身に引き締まるような背筋の張りを僅かに感じます。
モルゴンやムーラン・ナ・ヴァンといったパワー系程の凝縮感はありませんが、2004年というヴィンテージの特徴もあり、シェナの持つ美点がうまく表現されているように感じます。抜栓日はジュリエナとの差が僅か(クリュの特徴差程度)となっていましたが、翌日に持ち越すと本来のポテンシャル差が現れるようになったので、さらに数年程度寝かせるとより幸せ度が増すかもしれません。
(2006/05)