- Good Quality -
「ボジョレー」という言葉の響きからくるイメージとはまったく別次元のハイクオリティワインを生み出す、自然派ワインの造り手「マルセル・ラピエール」の「ムーラン・ナ・ヴァン(意味は「風車」)」です。
ムーラン・ナ・ヴァンは「ボジョレーの王様」とも呼ばれるクリュで、230〜390mの東向きの緩やかな丘となっています。ボジョレーの中でも重めのボディとバランスの良さがポイントだと言えます。
同ヴィンテージのモルゴンと比較すると、果実味に劣るかわりに堅牢感や構造力においてやや勝るといったところでしょうか。印象的には抜栓2日目以降のモルゴンに近いスタイルで、あまり近づきやすい表情ではなく、フィニッシュもややそっけない印象もありますが、秘めたるポテンシャルは思いのほかありそうなので、とりあえず1年以上は寝かせて様子を見たい気分です(運が良ければ化けるかも!?)。
さすがに2003年と比較すると見劣りする部分もありますが、ボジョレーやガメイという言葉の響きから来るイメージを凌駕しているのは事実なので、まだ未体験の場合は一度飲んでみる価値があるワインだと言えます。
(2005/10)