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標高800mの純石灰岩層で育成したモナストレル100%で造られ、4ヶ月の樽熟成で年産12,000ケースとなっています。
抜栓直後から素直に楽しめ、各要素がうまく共存共立している印象があります。ただし、時間の経過とともに熟度の高い果実の甘味が増大し、それとは逆に構造力が弱まり立体感に欠ける傾向にあったので注意が必要です。果実味の方向性が若干カザマッタと重なる部分もありモダンなスタイルだと言えますが、それでもなぜか現代的な面と古典的な面をうまく纏めたような印象を受けます。
やや単調な指向性ながらも濃くて甘いコッテリとした果実力が暴れることなく鎮座しているので、そのわかりやすい表情や性格は多くの人に受け入れられると思います。ただし滋味に欠ける部分があるので、あまりじっくり向き合うようなスタイルではないと感じます。そう言った意味では、同じ価格帯のエストラテゴ・レアルとの対比が興味深いところです。
(2004/11)