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ヌマンシアの醸造を担当するマルコス・グレンが、ビノ・デ・メサとして世に送り出すのがこのエストラテゴ・レアルです(アメリカには「プロトコロ」という名で出荷されています)。ビノ・デ・メサなのでラベルにヴィンテージ表記がありませんが、今回試飲したものの中身は2002年ヴィンテージとなっています。
抜栓日は酸が立つ傾向がありましたが、翌日になると綺麗に落ち着き整い始め、酸、タンニン、樽香などが均等に立ち並び、絶妙な落とし所へと導いてくれます。まずは抜栓後にしっかりと時間を与えてやれば、後は良好なバランスを維持した状態で長時間楽しめると思います。
同じ価格帯のエクラと比較すると、派手さやわかりやすさに欠けるので見劣りしがちですが、逆にエクラの果実味が野暮ったくなる程の良質なバランスを構築してくれるので、今時の濃くて熟度の高い果実味を全面に押し出すタイプが苦手な人にはこちらをお薦めします。
(2004/08、2004/11)