- Good Quality -
まだ少し早いかと思いながらも久しぶりにムートンのセカンドラベルを飲みました。1997年ヴィンテージを飲んだ時は「かなり若い」という印象がありましたが、今回の1998年ヴィンテージはまったく逆のイメージで「既に力が抜けた」かのような印象を受けました。もしかするとボトル差(熟成段階での環境差)なのかもしれませんが、ムートンらしい華のある表情がなく、想像していた内容とは大きく食い違うものになっていました。
一見すると派手さがなくインパクトにも欠けるので物足りなさが先行してしまいますが、時間が経過するにつれて徐々にその滑らかなスタイルが体の奥に染み込んでいきます。この嫌味のない流麗さはさすがムートンの血筋といったところでしょうか。後はもう少し価格が抑えられれば良いのですが…。
(2003/07)