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ボルゲリの地でサッシカイアと並び称されるオルネッライアのセカンドラベルです。1997年がファースト・ヴィンテージで、1998年から日本に入ってくるようになったと記憶しています。
「レ・セッレ・ヌオーヴェは10年前のオルネッライアと同じ」と言われるほどクオリティは高く、またセカンドラベルの導入によってファーストのオルネッライア自身も大きくクオリティアップしたと言われています。
少し南的な余韻はありますが、まさに「ボルドー」と言えるようなスタイルで、重厚なタンニンにチョコレートフレーバーと昇華した果実の甘みが絡み合う品位ある構造になっています。よくある「イタリア的な陽気」とはまるで違い、ドッシリと足が地に着いた感覚を覚えます。しかし、香りが控えめでフィニッシュもかなり短いので、少し宙に浮いたような軽さを感じます。
このワイン単体で判断するのではなく、オルネッライアの半額以下で同じ世界観を堪能できる点や、ボルゲリという地の底知れぬポテンシャルの一端を垣間みれるという部分でお薦めしたい1本です。
(2003/06)