- Good Quality -
ネグロアマーロ85%、その他の葡萄15%で造られるこのワインは、見事トレ・ビッキエーリを獲得したネロを造るコンティ・ゼッカのワインです。
ドンナ・マルツィア・エステートは、コンティ・ゼッカの農場の中で最も広大で、その広さは190haにもおよびます。年間約10万本が生産されるこのネグラマーロですが、なぜか公式サイトには葡萄品種名と同じ「Negroamaro(ネグロアマーロ)」と記載されています。ラベル表記とスペルが違うのは一体なぜでしょう!?
実際の味ですが、スッキリまとめられてはいるものの、想像以上に葡萄そのものの力不足を感じます。ジュヴナイルズの後に飲んだということもありますが、それを加味してもなお訴求力不足は否めません。
グラスはリーデルのヴィノムシリーズからボルドー(416/0)とキャンティ・クラッシコ(416/15)の2つを選択したのですが、416/0では香りは膨らむものの葡萄の力のなさがより明確に伝わり、416/15では凝縮感は増すものの青っぽさと短絡さがより伝わってきます(個人的には416/0の方がお薦め)。
価格を考慮するとあまり追求するのも酷ではありますが、中には低価格でも高品質なワインを生み出す造り手もいるので、もう少し頑張って欲しいというのが正直なところです。
味には直接関係ありませんが、飲んだ後に妙に歯がキシキシ軋むのが気になります…。
(2003/05)