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想像していた内容とは異なり、全体的に落ち着きを感じさせるスタイルとなっていました。リゼルヴァの廃止によって大きく流れが変化しつつあるフォントディのキャンティ・クラッシコですが、1997年以降、年々スマートで落ち着きのある方向へ向かっているように感じます(フラッチャネッロらしさ?)。言い方を変えれば、個性的な部分がなくなりつつあると言えるのかもしれませんが、その一方で完成度は徐々に上がっていると思います。
抜栓直後は酸が少し強めでしたが、基本的にはタンニン、果実味、酸がバランスよく競合していると思います。まとまるのに多少時間を必要とするかもしれませんが、現状でも美味しく飲むことは十分可能でしょう(現時点では、翌日以降がベターかも?)。
パーカーの高評価故に他のヴィンテージよりも価格が高めなので、今のうちに手に入れておく方が無難かもしれません。
(2002/11、2003/5)