- Good Quality -
フォントディが造る、1981年がファースト・ヴィンテージとなるサンジョヴェーゼ100%のスーパータスカンです。ちなみに1996年の年間生産量は3,500ケースとなっています。
抜栓直後の率直な印象は「素直さのあるボルドー的ワイン」といった感じ。構造自体は結構細めで、想像以上に酸が強くなっています。特に翌日以降になると酸の浮つきが気になるのですが、全体的なまとまり感が若干不足していることを考えると、本来の飲み頃はもう少し先なのかもしれません。
世の中の高評価や同じフォントディのキャンティ・クラッシコの出来を考えると、どうしても圧倒的な内容を想像してしまいます。確かに良いワインであることは理解できますが、総合して考えると根本的な説得力が若干不足しているように感じます。もしモンテソーディの後に飲まなければ、もうちょっと印象はよかったかもしれませんが…。
(2002/01)