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使用される葡萄はサンジョヴェーゼとモンテプルチアーノ。フレンチオークの225リットル樽で24ヶ月の熟成を行い、さらに6ヶ月間の瓶熟成を経て出荷されます。
まず驚かされるのがその凝縮度。色が濃いのである程度の予想がつきますが、このワインの持つ凝縮力は想像を超えていました。とはいえ、確かにタンニンとアルコール感はしっかりと堅持されているのですが、底抜けに明るい恐るべき果実味の圧倒的昇華力おかげで、恐ろしい程に飲みやすいスタイルとなっています。熟成させて様子をみてみたいところですが、現状でこれだけわかりやすく美味しいとなると、待つこと自体が非常に困難になるのではないでしょうか。翌日になると果実味が控えめになり、本来の力強いスタイルが前面に出てきますが、それでも現段階での魅力は衰えていません。
久しぶりに自分の好みにズバリはまってしまったのですが、この価格帯で評価すると、1989年のヴィーニャ・マガッロや1997年のテオフィロ・レイエスに肩を並べる存在感と完成度だと思います。
(2002/04)