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カリフォルニアのロバート・モンダヴィとフランスのムートン(バロン・フィリップ)によるジョイントベンチャーワイン「オーパス・ワン」のセカンドラベルとして有名な「オーヴァーチャー」です。通常はナパのオーパス・ワン・ワイナリーと限られた販売店からでしか手に入らないのですが、最近は日本にも徐々に入荷されはじめているようなので、以前程入手困難というわけではありません。しかし、日本国内の価格は異常な程高く、それにつられるようにアメリカでの価格も年々上昇しつつあるので、手に入れるのならば早い方が吉と言えるかもしれません。
気になる味の方ですが、どちらかというとミディアムボディといった感じで少し軽目の印象を受けますが、とにかく素直にウマイと感じます。若いカベルネにありがちなスタイルではあるがとにかくウマイ。まだまだ落ち着きを見せない面が多々あるがとにかくウマイ…。確かにツッコめる部分はいろいろとあるのですが、とにかく落とし所が絶妙であり、「偉大なワインはいつ飲んでも美味しい」という言葉の真意を実感できる程のポテンシャルを兼ね備えていました。
カリフォルニアの好天を反映したかのような上に抜けるフィニッシュが意外とブルゴーニュ的であり、それに加えてボルドーらしさを感じるフレンチオークの香りと素直な果実力も印象的です。この明朗さは誰が飲んでも素直に理解できると思うので、価格との折り合いさえつけば是非飲んでもらいたいワインです。