- Good Quality -
ブリュット・ナチュールは、ギィ・シャルルマーニュの本拠地でもあるコート・デ・ブラン地区ではなく、そこから南西に15km程離れた「コート・ド・セザンヌ」の葡萄で造られています(土壌は粘土石灰岩)。セパージュはシャルドネ70%にピノ・ノワール30%。ドザージュはゼロ。
シャルドネ比率が高めなこともあってか、ブリュット・ナチュールよりも色調は薄め。リキュールが添加されないノン・ドゼらしいキリッとしたシャープな口当たりではありますが、コアに適度な凝縮感があり、シトラス風味が心地よいアクセントになっていることもあってか、思った以上に鋭さを感じず全体的なバランスが取れているようにも感じます。抜栓翌日に持ち越し、さらに時間をかけてじっくり向き合うと、じんわりと甘味も感じられるようになるので、シャンパーニュ地方においても十分熟度の高い葡萄が収穫できるようになった印象でもあります。思い返すと、10年以上前にグラン・クリュのレゼルヴ・ブリュットのドザージュ・ゼロを試飲したことがありましたが(レビュー未掲載)、正確な産地やセパージュは違えど、当時と比較しても明らかな進化が見られるので、技術的側面や温暖化の影響などが思いのほか大きいのかもしれません。全体的に泡がやや粗くテクスチャにも多少のザラつきは見られますが、それでもこのご時世にこの価格帯を維持出来ているのであれば、かなり要注目のノン・ドゼ・シャンパーニュと言えるかもしれません。
(2025/03)