長野県富士見町の標高約1,000mという高地で栽培される高原野菜「ルバーブ(シベリア南部原産の食用大黄)」。このルバーブの中でも希少種とされる「赤いルバーブ」を副原料にして造られたのがこの「ルバーブビール」。使用されるルバーブは麦芽重量の5%以内に抑え、個性を感じつつも調和のとれたビールを目指しています。麦芽はベルギーとフランス製造のものを使用、アルコールは5%。ビールのタイプとしては小麦麦芽を使用したヴァイツェンタイプになります。
ルバーブビールは3種類あり、それぞれ微妙に色調が異なるビールに仕上がっていますが、今回の「ヘイジー」はピンクがかったロゼのような色調で、相対的にスタンダードよりもかなり淡い色調になっていることから、実際の風味に関しても個性は控えめになっています。程よい酸味にスッキリとした仕上がりになっているのでより飲みやすくなっていますが、その代わり泥のような澱が少し沈殿しているので、撹拌してしまうと「色褪せたにごり酒」のような見た目になってしまうので要注意かもしれません(丁寧に滓引きしてから飲みたい)。また、一部のロットは冷蔵でもなぜか凍ってしまうという謎の問題も発生したので、全体的に製品としての安定感に乏しく手作り的な素朴さが強めに残っている傾向にありそうです。
(2024/07)