- Good Quality -
同社が手掛ける「幸の鳥」と同じ「コウノトリ育む農法」で栽培された山田錦を100%使用する純米大吟醸酒。過去にKura Master 2019で金賞を受賞するなど、国際的にも高く評価されています。どちらのキュヴェも原料が同じで共に純米大吟醸なので、実際の違いが気になるところではありますが、こちらは精米歩合が48%と幸の鳥よりもやや高めで、アルコール分に関しては同じ15度になっています。
一体感の高さや角の取れた丸みのある口当たりなど、まろやかな資質は他の竹泉と同様ですが、相対的にやや辛口仕立てになっている印象で(具体的な日本酒度や酸度は不明)、柔らかさの中に光るキレやボディを引き締める辛味がちょうど良いアクセントになっています。
基本的には幸の鳥と同じく常温に近い温度帯の方が良好な印象で、あまり冷やし過ぎず赤ワインに近い温度帯の方が良さそうな傾向にありますが、そもそもかなり酒質が安定していることもあり、あまり神経質にならず気軽に扱っても特に問題はないのかもしれません。状態に関しても、今回のロットは開封後であっても時間の経過で特に大きな変化が見られなかったので、1週間以上かけて飲んでも特に問題もなく楽しめそうです。
(2023/07)