- Good Quality -
一般的に思い浮かぶ分かりやすいニューワールドのシャルドネ像とは異なり、かなりスッキリとしたシンプルな仕上がりになっています。豊かな果実味を感じるような陽的な表情とはある種対極にあり、純粋な果実感はかなり薄めで、酸を主体とした清涼感やツンとした純粋なアルコール感が主体となっています(それでも実際のアルコール度数は12%と控えめ)。
あまり品種感はなく、特別個性を持ったようなスタイルではないものの、全体的にはそつなくバランスが取れていて、表情はかなりニュートラルで癖がないので、ある意味食事に合わせて水のような感覚でスルスル無理なく飲める傾向にあります(抜栓後数日経過させた方が各要素は豊かになる)。決してワイン単体で嗜むようなタイプではなく、相対的には赤の方が仕上がりは良好な傾向にありますが、それでも価格帯を考慮すればそれほど悪くはない印象ではあります。
(2023/01、2023/06)