- Good Quality -
基本的な世界観は従来同様で、強い苦味や渋味が先行する非常にタニックなスタイルではありますが、2018年は相対的により軽やかなスタンスなのが印象的で、酸やテクスチャなどによりサンジョヴェーゼらしさが感じられる傾向にあります。
モダンなスタイル特有でもある明快な果実の甘さがあり、抜栓後数十分程度でボディとの一体感が増し、尻上がりに親しみやすさが増すというのも2015年と同様の指向性ですが、それでも従来よりも早くから飲めるようなある種の親近感が2018年の特徴とも言えるので、相変わらず苦味は強い傾向にはあるものの、それでも全体的なパッケージングやエネルギーバランスとしてはむしろ良好な傾向にあるのかもしれません。
(2022/07)