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畑だけでなく、醸造工程もバローロのカスティリオーネと全く同じながら、熟成3年目の時点で既に飲みやすくなっているロットを、ランゲに格下げしてリリースしているのがこの「ペルバッコ」。
直前に試飲したソッティマーノのランゲとは指向性が明確に異なるのが印象的で、全体的により質実系にシフトしたポテンシャル寄りのスタイルになっています。それでもバローロからの格下げとはいえ、全体像としては早くから楽しめるクラス相応の世界観で、土台となる部分にはドライで収斂性のあるタンニンや、バルベーラにも似たハイトーンの酸が主張するものの、それでも適度に親近感の持てる仕上がりになっています。
ポテンシャル要素を内包しているとはいえ、それでもピークはやはり抜栓日寄りで、翌日に持ち越すと果実感が落ち着き、酸と収斂要素がやや立つ傾向にはありますが、それでも早くから楽しめるネッビオーロワインとしての役割を考えると、十分な満足感を発揮してくれる印象です(コストパフォーマンスに優位性有り)。
(2022/07)