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畑はネイヴェにある「バザリン」。樹齢は20〜25年。ソッティマーノでは樹齢30年以上をバルバレスコとしてリリースしているので、それ以下の若木は格下げしてランゲとしてリリースしています。造りはフリーランジュースのみを新樽比率15%のフレンチバリックを使ってMLF、その後5〜6ヶ月間熟成。
グラスに入れてすぐの状態だとやや甘味が立つ傾向にありますが、5〜10分程度待つだけでもグッと一体感が増すので、トータルで見るとそこまで気になることはなさそうです。終始エレガントで心地よい佇まいが印象的で、まさに「プチ・バルバレスコ」といった良質な表情が広がります。コアとなる部分は確かにタンニン豊富で、収斂要素もそれなりにありますが、それでも早くから楽しめる仕立てになっているので、このクラスで出来ることを終始しっかりやりきっている印象でもあります。
ネッビオーロで造られるワインであっても、やはりバローロエリアとは異なる表情なのが最大の魅力で、やや抜栓日にピークがあるとは言え、それでも一定のポテンシャルを有しながら、同時に早くから気軽に楽しめるスタンスを維持しているというのは、素直に評価できると言えそうです。
(2022/07)