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アルタディのオーナー「ホアン・カルロス・ロペス」が、チャコリの生産者「サピアイン」と共に2015年にスタートした新プロジェクトがこの「イサク・レク」。チャコリに使用される歴史ある葡萄品種でもある白葡萄の「オンダラビ・スリ(92%)」、そして黒葡萄の「オンダラビ・ベルツァ(8%)」を使用し、本格的な瓶内二次発酵によるスパークリングワインへと進化させています。
想像以上にガス感がしっかりしていて、力強く豊富な泡を内包していることもあってか(それでも泡の質感は意外とクリーミー)、シャンパーニュ然としていた2015年とは異なり、スッキリとしたクリーンな印象が強く全体的には良質なスパークリング・ワインといった様相を呈しています。もしかするとボトル差が影響している可能性もありますが、基本的には泡の要素がかなり強めな印象です。全体的に、2015年のような長期瓶内熟成を経たような要素は特にないので、複雑なタイプではありませんが、それでも一定量のエキス分はコアに感じられるので、トータルパッケージとしては非常に良好で終始ポジティブな傾向にあります。
2015年とは指向性が異なる仕上がりではありますが、それでも基本路線は同じで、土着品種的な個性よりも王道系のシャルドネスパークリングのような万人受けするスタイルで、コアのエキス分と表層のクリーンな爽やかさのバランスが非常に良好ということもあってか、終始高い満足感が得られる傾向にあります。
(2022/03)