- Good Quality -
トライーニが所有するモンテベッロ・ヴィンヤードの「No.7」という粘土とガレストロで構成された単一区画が、非常に素晴らしいサンジョヴェーゼを生み出す固有のテロワールを持っていることに着目し、2008年から単一区画のキュヴェとしてリリースしています。
非常に端的なモダンスタイルのキャンティ・クラッシコで、アル・パッソにも共通するタイトに引き締まる酸が体躯の中心に一本通っていますが、それでも全体像としては非常にリッチで、熟した果実の甘みや高いアルコール(14.5%)で構成された非常にわかりやすいスタイルに仕上がっています。サンジョヴェーゼらしいブレのない酸がしっかり存在しているので、アル・パッソよりも質実な傾向にありますが、それでもアメリカ市場や評論家受けしそうな指向性が色濃くなっているので、日本における一般的な日常シーンにはやや適合しにくい傾向にあるかもしれません。
(2021/10)