- Good Quality -
世界遺産としても有名なリグーリアの「チンクエ・テッレ」で、伝統製法で造られる土着品種による白ワイン。セパージュは、ボスコ60%、アルバローラ20%、ヴェルメンティーノ20%。以前は「リベッチョ」という名前でリリースされていましたが、2012年ヴィンテージからは「ペルゴーレ・スパルセ」という名前に変更されています。
最大の特徴は発酵前の「スキンコンタクト」と、「シュール・リー」による12ヶ月の熟成。これにより、通常のチンクエ・テッレよりも色調は濃く、美しく輝く黄金色になっていますが、それでも所謂オレンジワイン的な濃厚さではなく、あくまでも白ワインらしい範疇に収まっている印象です。
香りはやや控えめで、スキンコンタクトらしいタンニンの豊富さは印象的ですが、思ったよりも落ち着いた表情をしていて、凝縮したコアの密度感はしっかりしているものの、磨き上げられたような表層のクリーンさや硬質感の方によりスポットが当たっている傾向にあるので、高いポテンシャルを感じるスタイルでありながらも、無理なくスムーズに飲み進めることができます。
(2021/01)