- Good Quality -
イスラエルが誇る世界水準のワイナリー「ゴラン・ハイツ」が手がけるブランドが、この「ヤルデン」。赤、白、泡と、様々な品種を用いたワインを手がけていますが、今回は国際品種として定番の葡萄品種「シャルドネ」になります。
蜜を感じる甘味に、酵母系の芳香の高さ、そして木ノ実系のニュアンスに仄かにオイリーな質感、さらに後味に広がる高アルコール由来の辛味が印象的です。スタイルとしてはリッチなシャルドネで、表情のコントラストはハッキリしていますが、それでもボディそのものが薄く軽めな傾向にあり、葡萄本来のエネルギーよりも醸造面の影響を色濃く感じてしまいます。人の手で造られた印象がやや強く残りますが、それでもかなり分かりやすいスタイルということもあり、最終的に受ける印象はそこまで悪いものではありません。とはいえ、ゲヴュルツトラミネールやピノ・グリで感じられたようなポテンシャルは有していないので、過度な期待は厳禁かもしれません。
(2019/01)