- Good Quality -
中世の時代はシトー修道院が所有していたとされるのがこの「クロ・ソルベ」。南隣の「レ・ソルベ」に似たスタイルとされ、集落を挟んだ東側に位置するグラン・クリュの「クロ・デ・ランブレイ」と母岩が同じとされています。
フレデリック・マニャンのクロ・ソルベと比較すると、純粋な果実味とボリューム感では一歩譲るものの、その代わり、よりクリーンな赤系果実の表情や、体躯内の緻密さと質実さに勝る傾向にあり、どちらかというとよりワインを飲み慣れた人向けの仕上がりだとも言えそうです。
全体的なバランス感覚とパッケージングの良好さ、そしてエレガントで心地よい赤系果実のニュアンスが、2014年のブルゴーニュらしい魅力をしっかりと表し、鰹節を感じる旨味が果実とうまく合間って、魅力的で心地よい甘旨味を打ち出しています。表層はやや収斂傾向にあり、その引き締まった輪郭からややタイトな印象も受けますが、果実そのものの上質さも手伝って、本来のブルゴーニュが持つ純然たる良さを存分に楽しむことができます。
(2018/02)