- Good Quality -
中世の時代はシトー修道院が所有していたとされるのがこの「クロ・ソルベ」。南隣の「レ・ソルベ」に似たスタイルとされ、集落を挟んだ東側に位置するグラン・クリュの「クロ・デ・ランブレイ」と母岩が同じとされています。
クロ・ソルベの特徴ともされる果実味がしっかりと感じられ、角の取れた豊満で丸いボディと赤系果実の魅力が、親しみやすさと心地よさを生み出しています。2014年の美点とも言える本来のブルゴーニュらしい流麗な心地よさが印象的で、各要素の最大値は現実的な水準ではあるものの、十分な酸、程よいボリューム感、優しい樽のチョコ風味など、素直な美味しさを持つ果実味とのバランスが優れており、早くから飲んで存分に楽しめるスタイルなのが非常に印象的です。プルミエ・クリュとしてのポテンシャルを見せつけるような圧倒的な世界観ではないものの、良質なコアと万人受けする表情をベースとし、テロワールやヴィンテージのスタイルを具現化しながら、なおかつマニャンらしいパッケージングの良さを存分に打ち出しているあたりは、さすがの出来だとも言えそうです。
(2017/09、2018/02)