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イタリアの経済学者、及び政治家で、第2代共和国大統領を務めた「ルイージ・エイナウディ」が、若かりし頃(1987年)に設立した歴史ある造り手となります。畑の「ヴィーニャ・コスタ・グリマルディ」は、バローロ村にあるクリュ・バローロの「テルロ」内にある単一区画で、南東向きの1.6haのエリアに、ヘクタールあたり4800本の密度で1977年に植樹が行われています。
現時点で10年経過していますが、まだまだ堅牢性の高い屈強なボディを堅持しているのが印象的です。クッキリとした果実はしっかりと凝縮し、現代的な水準で非常に良質な表情を兼ね備え、微細で緻密な豊富なタンニンと樽要素が安定感ある土台を構築、そして長期熟成を可能としたバローロの伝統的なスタンスも色濃く感じられます。以前試飲した1999年よりも十分な飲み頃に到達している印象ですが、それでも長期熟成可能なポテンシャルと余裕ある佇まいは健在で、現代的な要素と伝統的な要素の折衷型とも言える世界観は非常に好印象です。
(2017/11)