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イタリアの経済学者、及び政治家で、第2代共和国大統領を務めた「ルイージ・エイナウディ」が、若かりし頃(1987年)に設立した歴史ある造り手となります。
抜栓直後から非常にタンニンが強固かつ収斂し、現時点ではまだ飲み頃になっていないような印象すら受けます。伝統的な指向性が土台にありながらも、現代的なスタンスもバランスよく受け入れているような傾向にもあり、タニックな指向性が解れさえすれば、かなり良質な世界観を披露してくれそうな印象があります。
現時点ではドライな硬さと軋みが先行しますが、抜栓翌日、さらに3日目と時間をしっかり与えると、当初は感じられなかった果実の甘みが奥から表出し始めます。各要素のバランスが取れるようになるまで、かなりの時間が必要になってきそうですが、1999年というヴィンテージの恩恵もあり、それ相応のポテンシャルを秘めている傾向にはあるので、まずは焦らずじっくりと向き合ってもらいたいところです。
(2016/01)