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ドイツ人の「カイ・シューベルト」とパートナーの「マリオン・ダイムリング」がワイララパで興したワイナリー。近年、非常に高品質なピノ・ノワールを造ることで世界的な評価を高めています。
気軽に買えるレンジに位置している、スタンダードのピノ・ノワールがこのアイテム(100%古樽で18ヶ月感熟成)。赤系果実のベリー風味が小気味好く、それでいてしっかりとしたボディの充実度が感じられます。やや果梗的な硬さがあり、特に抜栓日はややニューワールドらしいジャムのニュアンスが感じられますが、翌日に持ち越すと、どことなくクスダのピノにも相通じる旨甘味へと昇華し、しっかりとした酸も感じる質実系の表情へと推移します。多少軋みのある収斂要素が気になる瞬間もありますが、それでも全体像としては、2千円台のピノとは思えない程の充実した内容だと言えます。
これまでにもこのキュヴェは何度となく試飲していますが、毎回そのコストパフォーマンスの高さを実感させられるので、もし市場で見かけることがあれば是非試してもらいたいところです(あまり市場で見かけないのが難点)。
(2017/05)