- Recommended -
日本語の「待つ」がドメーヌ名の由来。「若人」と名付けられたこのキュヴェは、マツの中ではミドルレンジのワインとなります。栽培はビオディナミ、使用する葡萄は樹齢90〜100年のティンタ・デ・トロ100%と、非常に高いこだわりのもとに造られています。
基本的な世界観はエル・ピカロと同様で、ハイトーン系のニュアンスと、漢方系のスパイシーな風味、そこにしっかりとしたタンニンと高い密度の葡萄力が相まった良質な世界が広がります。濃厚で高アルコールでありながらも、実際の飲み口には程よい軽妙さがしっかりと維持され、高いアルコール感が一切感じられない非常に飲みやすいスタイルに仕上がっています。
エル・ピカロよりも数年の熟成を経ていることもあってか、全体の一体感がより明確に感じられ、更には体躯内部の充足感及び果実の密度感から、ゆったりとした佇まいを持つ明確な存在感がより印象的でもあります。明らかに上の価格帯のワインと勝負できる内容なので、飲み頃感も含めるとエル・ピカロ以上のコストパフォーマンスを発揮してくれそうです。
(2017/05)