- Good Quality -
「葡萄の花(フルール・ド・ヴィーニュ)」と名付けられたこのキュヴェは、特別なヴィンテージのシャルドネをブレンドして造られているのが最大の特徴で、表向きはノン・ヴィンテージ扱いになってはいるものの、実際には2009年、2010年、2011年という3つのヴィンテージがブレンドされています。
コトー・ブルギニヨンの白のような集中感とはやや指向性が異なり、体躯内部を中心から端まで安定した密度で要素が構成されている傾向にあります。フレッシュさを感じさせる仕上がりでありながらも、同時に、腰を休めたようなほっこりとした佇まいがあり、砕けた立ち振る舞いと肩肘張らない表情を兼ね備えているのが印象的です。
抜栓日は、シャルドネらしいボリューム感が主体となっていますが、翌日になると酸やシトラス風味を主体とした、より軽快な表情が印象的なスタイルへと変化します。全体を通したパッケージングの良さや、ルロワらしい心地よさが好印象なので、コストパフォーマンスの観点からも概ね良好な傾向にありそうです。
(2017/04)