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一般的には白のイメージが強いダリオ・プリンチッチですが、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローという、モノセパージュの赤ワインも手掛けています(ブレンドのヴィーノ・ロッソも限定アイテムとしてあり)。
仄かに熟成香が漂いますが、全体としては明確な外郭を持つ凛々しさを感じるスタイルとなっています。2002年という冷涼ヴィンテージの特徴が良い方向に全体を導いているようで、メルローらしい豊満さよりも、むしろカベルネのような堅牢性や、シラーのようなスパイシーな風味が感じられ、独特の個性となって集約している傾向にあります。イタリアのメルローらしいヨード系の風味も感じられ、硬質系の表情の中にもキラリと光る魅力を放っているので、ハイクオリティ系メルローが好きな層には最適解と言えそうです。
高価格帯かつ入手難という大きなハードルがありますが、長期熟成を経たボトルを低リスクで入手できるというのはかなり大きなメリットなので、もし見かけることがあれば積極的に試してみてもらいたいところです。
(2016/12)