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1986年に叔父のドメーヌを引き継ぎ、そこから僅か10年程でローヌにおける白ワイン生産者としてトップクラスの評価を獲得したのが「イヴ・キュイユロン」。
白桃やライチを感じるトロピカルで身の詰まった果実の甘味や、貴腐を彷彿とさせる凝縮した蜜感、そこに辛味や塩味、そして鉱物的な要素のコントラストが魅力ある表情を生み出しています。ポテンシャルも十分なものを有していますが、ヴィオニエの特徴が存分に発揮された今から楽しめるスタイルなので、生き生きとした果実味が楽しめるうちにそのエネルギーを存分に享受してもらいたいところでもあります。
今回は、2012年ヴィンテージの試飲時よりも相対的に1年弱早く試飲したこともあってか、厳格で厳しい側面がそれほど前面に立たず、明確な果実味がより印象的で親しみやすい傾向にありました。圧倒的なポテンシャルを有する世界観を感じつつも、分かりやすく楽しめる(低難易度)、そんなスタイルは非常に有用なので、コンドリューに興味がありつつもまだ試せてない、と言った人にはお薦めしたいところです。高価格&高アルコールという側面もありますが、この辺りがあまり気にならなければ是非一度お試し下さい。
(2016/11、2016/12)