- Good Quality -
ジャクソンにとって最も重要なのは「700番シリーズ」ですが、テロワールの個性が明確に反映されたヴィンテージであり、なおかつ、700番シリーズのクオリティを下げることがないと判断された時のみ、単一ヴィンテージのシングル・ヴィンヤードとなる「リュー・ディ」が造られます。リュー・ディには4種類あり、ブラン・ド・ブランの「コルヌ・ボートレイ」と「シャン・カン」、ブラン・ド・ノワールの「ヴォーゼル・テルム」、ロゼの「テール・ルージュ」と、それぞれが異なる個性を持っています。
ジャクソンの本拠地となるディジー村にある区画「コルヌ・ボートレイ」から造られる、シャルドネ100%のブラン・ド・ブラン。畑は南西向きの急斜面上部にある僅か1haの区画で、植樹は1960年に行われ、密植率は9,000本/ha。土壌は白亜紀のチョークが母岩で、表土は薄く珪質岩の小石が混じった粘土質となります。生産量も非常に少なく、ブティユ4,912本、マグナム300本と極僅か。
試飲はブルゴーニュタイプの非常に大振りなグラスを使用したこともあってか、ブラン・ド・ブランらしいシャープさやキレよりも、エッジに軽快さを感じるフワリとした佇まいなのが非常に印象的です。シャルドネの聖地とも呼ばれるコート・デ・ブランで造られるシャン・カンとのテロワールの違いが鮮明で、非常に興味深いところでもあります。
※今回は現地ドメーヌでの試飲となっています
(2015/05)