- Good Quality -
ブルゴーニュの古酒を幅広く取り扱うことで有名なネゴシアン「ル・セリエ・デ・ウルシュリーヌ」のオールドヴィンテージです。
ドメーヌ・ド・ラ・トゥールが手がける同ヴィンテージのACブルゴーニュよりもさらに見た目が綺麗な状態ですが、今回試飲したロットのコルクは真新しく(ただし質はあまり良くない)、側面には「2014年4月にコルクを交換」と刻印されているので、実際のところリコルクしてからまだ数年しか経過していないようです。当然ながら澱は一切ありませんが、適度なリフレッシュ感はあるものの、ややオレンジがかかった色調なども含め、古酒らしい枯れた世界観は十二分に感じられます。ただ、酸が主体となっていることや(若干酢酸系のニュアンスも)、もともとのポテンシャルが長熟系ではないということもあるので、リコルクによって生じたフレッシュさは時間とともに儚げに解けていきます。じっくり向き合うようなタイプではないので、可能なかぎり抜栓日に飲みきってしまうことをお勧めします。
(2016/10)