- Recommended -
造り手の「ロベルト・ヴォエルツィオ」は、1985年創設となる新世代の醸造家でもあります。クオリティ重視の少量生産故に「超高価」&「入手困難」という傾向にありますが、世の評価は非常に高く、一度は飲んでみたい造り手だと言えます。
ヴォエルツィオらしい凝縮感のある果実力は健在で、高アルコール(14%)による迫力も感じられますが、それでも不思議なほどに瑞々しく、キュートさすら感じる赤系の心地よい魅力が非常に印象的です。酸もしっかりと感じられ、濃密でありながらも程よい親近感を持って飲めてしまうので、以前のヴィンテージに感じられた硬質感や張りのある姿とはかなり異なる傾向にあります。
圧倒的な葡萄の力をより身近に感じられるという意味においては、思ったよりも間口が広い世界観だと言えるので、ヴォエルツィオとしてはやや大人し目というこのスタイルは(ヴィンテージのスタイル?)、一般層をターゲットにした場合は功を奏していると言えるのかもしれません。
(2016/10)