- Good Quality -
モンタルチーノの南部の丘に18世紀前半からあるエリアで造られるブルネッロで、1973年にチンザノ伯爵家が購入後、世間の名声を得るに至ったようです。
以前試飲した2006年とはかなり異なる指向性なのが非常に印象的で、想像以上に飲みやすく、むしろオレンジ系の要素を感じる熟成感が出始めています。程よい滑らか感と細かく熟れたタンニンなど、過去のヴィンテージで受けた印象よりもかなり熟成が進んだ印象ではありますが、逆に今素直に楽しめるという側面もあるので、それほどネガティブな傾向にあるわけではありません。
もう少しポテンシャル系要素があればグッと良くなりそうですが、現状でもコストパフォーマンスに秀でたブルネッロなのに違いはないので、この適度な熟成感を前向きに捉えられれば、相応の楽しみは十分得られそうです。
(2016/08)