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オーナーのジム・クレンデネンの愛娘「イザベル」の名を冠したトップキュヴェがこのアイテム。他にも息子「ノックス」の名を冠したアイテムも存在します。
一般的に冷涼なヴィンテージとされる2011年とは対照的に、非常に優れたヴィンテージと言われる2012年は、その恩恵を存分に受けた優良な世界観となっています。果実の甘みが印象的だったノックスとは指向性が異なり、より構造力や重厚感、そしてやや黒系にシフトした果実のボリュームが印象的です。テクスチャや純粋な解像度は控えめで、ポッテリとした印象を受けるあたりはイザベルらしい資質ではありますが、それでも葡萄そのもののエネルギーがしっかりと形作られ、目の前にしっかりとしたポテンシャルとなって表われているので、全体を通して非常に良好な印象を受けます。
ノックスよりもポテンシャル系の世界観ですが、それでも抜栓直後から楽しめてしまうのが利点のひとつでもあり、いつ飲んでも存分に楽しめるというのは、消費者にとっても非常にありがたい資質でもあります。
(2016/07)