- Good Quality -
オーナーのジム・クレンデネンの愛娘「イザベル」の名を冠したトップキュヴェがこのアイテム。他にも息子「ノックス」の名を冠したアイテムも存在します。
各要素がはち切れんばかりに込められていた2010年のノックスとは対照的に、2011年のイザベルはより落ち着いた現実的な世界観となっています。各要素に一体感が見られるまでは、ややサラッとした酒質な傾向にありますが、果実の甘みと旨みに頼るような指向性ではなく、タイトですっと立ち昇る酸の存在など、より現実感ある地に足の着いた資質を有しているのが印象的です。前年の2010年はイザベル、ノックスともに明確な魅力を持っていたので、この微妙なスタイルの差はヴィンテージのスタイルと言えるのかもしれません。
抜栓後にしっかりと時間を与えるか、もしくは翌日に持ち越せば、より一体感ある世界観を堪能できるようになります。単体で飲むよりも、料理と合わせてマリアージュを満喫する方がより高い満足感が得られるので、サーヴをうまく工夫し、イザベルらしい良さをうまく引き出してもらいたいところです。
(2014/11)