- Good Quality -
コルトン・シャルルマーニュの生みの親としても有名な、200年以上の歴史を誇るブルゴーニュの著名生産者「ルイ・ラトゥール」によるボジョレー・ヴィラージュのバック・ヴィンテージです。
2010年というヴィンテージの恩恵もあってか、今もなおエネルギーを感じる良質な酒質を持っているのが印象的です。半年ほど前に同じヴィンテージのハーフボトル(同一環境で保存したロット)を試飲した時はあまり良い熟成状態ではありませんでしたが、フルボトルに関しては良好な傾向にあるのでまずは一安心といったところです。
価格帯としては手頃なレンジに位置していますが、ガメイの特徴を表したかのような軽快なスタイルではなく、想像以上に糖度や充実感を感じる内容に仕上がっています(ピュアな果実感とはやや異なる)。しっかりとした酸はありますが、ミッドの充実感と、その後にかけて訪れる軋むようなドライさがあり、全体を通して各要素のエネルギーと主張には十分ですが、訴求力そのものはそこまで高くありません。とはいえ、今後も数年単位で置いておくことは可能なので、熟成ボジョレーという飛び道具的なポジションとしては、かなり面白いアイテムと言えるかもしれません。
(2016/01)